梅雨らしい天気が続きますね。
大阪の地震は、被害自体はそれほど大きなものでなくて一安心ですが、ブロック塀の問題は意外でした。
もう何十年も前から、地震の際のブロック塀の危険は訴えられてきたのに、まだ改善されていなかったんですね。
出来るだけ早い改善が望まれます。
さてさて、喪が明けて神社参りが解禁になり、ようやく湯島天神にもお参りできたわけで、これからもいろいろな神社に行けるなぁ、とつらつら考えていた時に、そういえばお稲荷さんって、やたらにお参りしちゃいけないって聞いたなぁ、と思い出しました。
だけど、これっていろいろ誤解も多いのではないかと思うのですよ。
お稲荷さんは、一度お参りしたら、参拝し続けなければならない。
軽い気持ちでお参りすると、狐に祟られる。
お稲荷さんを祀ると三代で家が潰れる。
etc…
怖い話が多いです。
でもですね、これってどうも誤解というか、思い込みの部分が多いからだと思うのです。
稲荷神社の主催神は二通りになります。
まずは、宇迦之御魂神(うかのみたまのみこと)。
須佐能命の子供で、元々は農耕と五穀豊穣の神です。
昔は農作物、特に米は資産でもありましたので、ここから商売繁盛のご利益が出てきました。
もう一つは、荼枳尼天(だきにてん)。
これは、元々はインド仏教における邪神で、人肉を食らうという恐ろしい存在でしたが、大黒天に諭され改心して神となりました。
この2柱の神の共通点が「狐」。
宇迦之御魂神の眷属が狐で、荼枳尼天は白狐に乗った姿で描かれることが多かったことから、稲荷神社の眷属は狐となったわけです。
一般に稲荷神社というと狐が思い出されますが、眷属を指していたわけですね。
眷属は、お参りに来た人の願いを神様に中継ぎする役目もありますので、まずは狐のご機嫌をとるので稲荷寿司や油揚げをお供えするんですね。
で、そのうち狐を祀っているような錯覚に陥ってしまったというわけです。
ちなみに、なぜ狐に稲荷寿司かと言えば、稲荷寿司の形が狐の好物のネズミに似ているからだということです。
(所説あるようですが。)で、そこから外側だけの油揚げも好きだろうと。笑
で、なぜ狐が祟るなんてことになったのか。
江戸時代に稲荷信仰が大流行して、そこかしこ大小の稲荷神社だらけになってしまいました。
その中には、誰にも信仰されなくなって放置されてしまったお社もありまして、そこに神様は居なくなってしまうのですが、眷属の狐が残されてしまうケースもありました。
そうなると、もうそこは邪気の吹き溜まりになってしまい、残された狐も良くない存在になってしまいます。
そこに、なにも知らずに不用意にお参りしたりすると、憑かれてしまうということなのです。
今でもも荒れ果ててしまったお稲荷さんがあったりしますが、不用意にお参りするのは危険です。
また、眷属としての狐はちょっと厳しいというか、気難しいところがあるので、余計怖がられたのかもしれません。
宇迦之御魂神にしろ、荼枳尼天にしろ、人を祟るようなことはありません。
お参りをやめてしまったとしても、です。
が、眷属の狐は怒ります。
眷属とは言え、高次の存在ですのでそれなりの力は持っていますしね。
稲荷神社にお参りするにあたって、注意しなければならないのは眷属への対応が影響するよ、ということなのです。
基本的には神様は人を祟るようなことはありません。
祟られたと思っても、それは自分自身の持つマイナスなものが作用して、悪い方向に向かってしまうか、不浄霊に憑かれてしまって、という場合がほとんどです。
神様は、人ひとりに構って貶めたりするほど、暇ではないのです。笑
**★☆★☆ブログランキングに参加してます!★☆★☆**
**★☆★☆ポチっとしてくれると喜びます!★☆★☆**