入院という名の転機

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ご無沙汰しております。
実に半年ぶりの投稿でございます。

最近は、実社会での生活をより重視することで、人生におけるバランスを整えている状況です。

なんてことを言うと大袈裟になってしまいますが、要するに「普通」の生活をしています。

もちろん、日々の生活の中でもスピ的な気付きはありますが、それはほとんど今まで書いてきたことですので、あえて記事にはしてきませんでした。

世界が大揺れに揺れたトランプ政権も終わり、大きな揺り返しが来るかなと思ったら、意外や中道保守のバイデン大統領です。
世界は意外に早く波を収めようとしているようです。

さて、実は私は今、入院しております。

もはや持病と言っていい慢性膵炎が悪化しまして、例のごとく(?)病院のベッドの上でこれを書いているわけです。
今回は、これまでに比べて軽症だったようで、入院4日目で食事のタイミングを計るくらいに回復しています。
通常であれば10日以上かかるところです。

実は、入院する際も悩みました。
もう少し我慢していれば入院しなくても良いかもと。
しかしながらこの「入院」、意味があるんですねぇ。

最初は当然、体調は最悪だし、入院を見越して多少の用意はしてくるものの、ほんとに「多少」です。
血液検査、CT、レントゲンの結果で膵炎増悪の判定、このご時世ですのでPCR検査で陰性が出て、晴れて(?)入院となりました。

それこそ初日、二日目は症状も重く、鎮痛剤なしではまともに寝ていられない状態でしたが、三日目には痛みもだいぶ治まり普通に動けるようになりました。
ここで、無理を言って一時帰宅させてもらい、入院生活の用意をさせてもらいました。

これまでであれば、親戚なり知人なりに頼んで用意をしてもらうところですが、新型コロナの影響で面会は一切禁止、部外者は入院病棟にさえ生えれない状態。
となると、自分でいくしかないわけです。
実際、自宅のゴミの処理とか心配事もありましたし、シャワーも浴びられたので助かったのも事実です。

小さめのスーツケースとPC類を詰めたバックパックで病室にもどり、ラップトップPCだのタブレットだのを配置してゆくと、ちょっとした秘密基地の出来上がり 笑。
そうして、予めネットで申し込んでおいたレンタルモバイルWi-Fiルーターが届けば、基地が始動します。
実際、ここで仕事の8割~9割は出来てしまいます。(能率は別として)

入院のたび毎回思うのですが、この瞬間が妙にワクワクするのです。

病室がまるで避暑地の別荘のような感覚になるんです。
(サナトリウムならそれもあるかもしれませんが、それでは堀辰雄の小説になってしまう。今は令和の時代です 笑)

単に生活する環境が変わったことだけでない、未来の展望が開けるようなそんな感覚です。

病気で入る病室、しかも庶民の私は四人部屋です。
カーテン1枚で仕切られたプライベート空間に、ワクワクしてしまうのです。

これは、入院がその後の大きなターニングポイントだからです。

確かに病気は良いことではありません。ましてや膵炎は急性増悪ですと10人に一人は命を落とします。
その恐ろしい踏み台を超えて、転がり込む先は。その後の新展開の序章だったりするんです。

痛み止めに結構強め(意識混濁するほど)の薬を使うので、幻覚も見ますし、起きていてもなんとなくボーッとして夢うつつな感じです。
その時にいろいろ見せてもらってます。
見せてもらって、というより感じさせてもらっているという方が正しいかもしれません。
その後の方向性的なものだったり、世界の流れ的なものだったり。

そうして、症状が良くなってくると、具体的に自分のする方向に気付かされるんです。
それまで固執していたことや、どうしても出来なかったこと、いつのまにかルーティーンになっていたことが、一度ガラガラポンされます。

とりあえず、今ここでやってみおたら?
という気分になってくるんです。

とか、ああ、これはこうやるのではなかったんだ、こうすればいいから、今はここからともかく始めてみようか、というのも結構出てきます。

もちろん、これらすべてが正解ではないし、全てを実践できるわけでもないのですが、重要なリセットポイントであるのは間違いないところです。

今回もいろいろヒントときっかけをもらいました。
退院後、3か月後、半年後、どうなっているか楽しみです。

上手くいかなかったら…..また入院させられるんだろうな。
できれば、それは避けたい…. 笑

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