悪魔とか魔王とか…。

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大寒波がやってきていますね。
新潟では、信越線で雪で電車が一晩立往生しておりました。
雪には慣れっこのはずの新潟の電車が一晩も止まってしまうなんて…それだけ一気に降ったんでしょう。
恐るべし….。

年が明けてから、なんとなくアニメを観る時間が減っているのですが、そんな中、ちょっと面白いなという作品が。

「まおゆう魔王勇者」

よくあるRPG元の勇者ものかな、と思ってマイリストには入れていたものの、観るのが延ばし延ばしになっておりました。

これが、観てみると面白いんですよ。

まず、メインキャラの魔王(女の子の方)は平和主義(!)でしかも博学。経済学をはじめたとした知識が豊富。
その知識を使って、人間たちに真の改革を行わせることで、争いも飢えもない平和な社会の実現を夢見てるんですね。

そのために、単身、魔王を倒しに乗り込んできた勇者と契約を結ぶ。
闘うのではなく「自分のものになれ」と。そして、「自分もお前のものになる」とも。
要するに結婚に近い契約なのですが、お互い信頼して改革を進めようということ。

魔王は、契約にあたって勇者を説得する際に、現状の人間の経済活動や社会秩序は戦争に依存しているもので、魔王一人を殺しても何の意味もないと語ります。

確かにそうだなぁ、と至極納得。
現在の科学技術のほとんどが戦争のために生み出されたり、発展してきたもの。

自動車、飛行機、鉄道、核….。インターネットだって、元々は軍事用ネットワークとして開発されました。

そして、それを経済活動に結びつけ、利権を生み出し、それが脅かされるとまた戦争。
また、もっと利権を獲得するためにだって戦争をします。

結局、真の悪魔は人間の中にあるわけですね。

人間はそういった場面ではズルいから、大衆に害がなされる場合には、権力者(宗教者も含む)は、それを悪魔の仕業だと民衆に思いこませ、その罪を悪魔に擦り付けてきた。

今、「悪魔」として認識されている高次の存在はそんなに極悪非道なものではないのかもとも思います。

ギリシャ神話でも、万能の神ゼウスは、一部では悪魔的な捉えられ方もしていますが、結局はわがままで乱暴者な一面がある高次の存在。その力が強大すぎるから、本人は悪戯気分でも、人間にとっては大災害になっちゃうわけで。
それを、昔の人々はわけわかんこともあって、一括りに「悪魔の仕業」としちゃったわけです。

元々、天災だって、基本的には地球の生命活動の一環であって、地球としてはくしゃみしたくらいなのに、人間にとっては大噴火だ、大地震だ、大津波だと大変なことになってしまう。
地球温暖化も、確かに人間の所業が故の部分もあるかと思いますが、多分それだけじゃなく、地球の活動とのシンクロ(?)もあるんではないかと思っています。(実は、地球の気候自体は氷河期の周期に入っているという話もありますね)

「まおゆう」の魔王が行う施策は、また良くできてまして、農業改革では二毛作を4つのブロックに分けた農地でおこなって、単に収穫量を上げるだけでなく、副産物(家畜)を生産し質の向上を図って経済利潤につなげるという、画期的なもの。
一方で、人間である勇者は「自分は剣を教えるくらいしか能がない….」と傍らで落ち込んでたりします。笑

そんなことを指導するのが魔王!?というのが面白い。
アニメとしては、ラブコメというかちょっと甘々な感じもありますが、それはアクセントということで。笑

悪魔が実は…という話は他にもありまして、

「はたらく魔王さま!」 これも面白い!!(私は3回観ました。笑)

人間との争いに負けた魔王さま、人間界に逃げ込んで復興を誓うのですが、その足掛かりが、ファーストフード店で正社員になるべくフリーターにいそしむこと。笑

この魔王、基本的にに親分肌で度量が深く、バイトとしても非常に優秀。
仕事にも非常に前向きだし、仕事仲間や町内会の人たちからも信望が厚かったりするんです。笑
魔王的な勢いはあるのですが、その方向性は理想的な社会人なわけです。笑

ほんとは、存在として悪魔とか魔王とかはいなくて、その虚像を作り出したのは人間なんでしょう。
その内なる悪魔に負けないようにしないとですね。

そういう意味では悪魔は人間なのかも。
と、その辺を語りだすとエヴァまで話が飛んで行ってしまいますので自粛。笑

ということで、「まおゆう魔王勇者」「はたらく魔王さま」どちらもオススメです!!

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