植民地型産業の限界

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今、私たちの周りにはモノがあふれています。

そのうち、日本国内で生産されたものはどのくらいあるのでしょうか。
かなりの割合で、中国や東南アジア圏で生産されたものが含まれているはずです。

今まで大量生産される日用品や家電などは、低コスト=低賃金で生産できる国(地域)を探して、現地の労働力を利用して生産されてきました。
しかし、昔から私はこの仕組みに疑問を持ってきました。

最初は低コストで生産できても、やがてその土地が経済的な成長に伴って安価な労働力を得られなくってきたらどうするのか。
今の中国がいい例ですよね。すでに中国労働者の賃金では、輸出に有利な価格での生産が出来ない状況になっています。
その結果、多くの工場が次なる低賃金地域を求めてタイやミャンマーといった他の東南アジアの地域に移転し始めています。これはもう潮流と言える現象で、歯止めが効かない状態です。

しかし、新たな場所に移ったとしても、いずれ同じ現象が起きます。

そうして次々地球上のあらゆるところに低賃金労働力を求めて彷徨うのでしょうか。というよりついには地球上全てでそんなところは刈り取られて無くなってしまうことになります。

私たちも確かに、そういった地域で作られたモノの恩恵を受けていますし、資本主義経済において、コストを抑えて利潤を得ることは大原則です。
しかし見方を変えれば、これは発展途上国の労働力を搾取しているとも言えます。その代わりにその国が徐々に経済発展して先進国の生活に近い状況になってゆくということも言えますが、それが果たして正しいのか….。

先進国はそろそろ、工業生産のやり方を大きく変える必要があると思います。
少ないお金で人を働かせるやりかたから、IT等の技術と工夫で高品質なものを低価格で生産するやり方へ。

この解決策として実際に、スマートファクトリー(考える工場)という考え方が出てきています。
ロボットによる生産ラインは前提として、工場が自分の設備の状態を管理し、故障の予知しすることで稼働効率を上げるとか、生産したものをビッグデータと結びつけて、総生産量や単位生産量(時間単位等)の算出・調整を行う等々、さまざまな効率化が考えられます。
これは「インダストリー4.0(第四次産業革命)」だといわれています。
第一次産業革命(18世紀の蒸気機関等による工場の機械化)、第二次産業革命(19世紀の電力活用による大量生産化)、第三次産業革命(20世紀のコンピューター制御による自動化)に続く革命だとする考え方です。

こうして高度に効率化された生産技術を、発展途上国へ技術供与することで、その国自身での発展を促すべきだと思います。
そうすると、発展途上国の製品が安く輸入されて、国内生産が圧迫されるということもあるでしょうが、そこは関税をフィルターとして使うべきで、基本的に同一製品同一価格価値のバランスを取るべきだと思います。(これが本来の関税の使いかたでは?)

ここで、なぜにこんなマクロ経済学的な話をしているかと言えば、このインダストリー4.0は、それまでの産業革命とは違った考え方と価値の創出が出来るもので、これは地球の波動が上がっている今でこそなしえるものだと思うからなのです。

アセンションによる人類の意識変化、搾取ではなく助け合い、競争ではなく相互理解、依存ではなく自立、といったキーワードが第四次産業革命の裏にはあるのだと思います。
この意識変化の中で、今までの経済構造の変化(崩壊といっていいかも)も起こり、お金は単なる道具、ツールであるという考え方にシフトするのだと思います。正直、どうこの変化が起こるのかプロセスが見えなかったのですが、ようやく見え始めました。

ちょっと、かったい話になりましたが、まあ、世界は大きく変化していて、それがアセンションの方向性に合ったものでようやく顕実化し始めているんだなぁ、という一例でした。

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