あの部署に行きたくない….。

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小田原市役所の生活保護担当者が、いわばヘイトと言えるような文言が英語でプリントされたジャンパーを着用していたという問題。

1月の発覚当時は、そんなジャンパーを着て、と担当者を一方的に責める報道やネットでの発言で溢れていました。

確かに、ジャンパーに書かれた文言だけを見れば酷いということになります。
が、現実には不正受給者も年々増加していることもまた事実。それを見定める役割を担当者たちは担っています。
もちろん、受給者の自立を手助けすることが一方で大きな役割でもあるわけですが…。

その一方で、彼ら担当者が市役所という組織の中で孤立していたという裏の実情もあったそうです。

他の部署からは、転属の希望はなく、むしろ避けられていたとのこと。
この問題が10年も放置されたのは、この組織内での孤立が原因だったこともあります。
青の部署には行きたくない。なかには「まだ懲役なの?」と語る他部署の人もいたそうです。

そんな中、担当者たち自身は、そのジャンパーを着ることで部署の結束が固まったと言います。

私が最初に入った会社は、100年を超える老舗のメーカーでしたが、それなりに手を広げて、様々な分野の部署がありました。
そんな中、私が配属になったのは自動車メーカーに自社製品を供給する部署でした。

私自身は車好きでしたし、自分の贔屓のメーカーであるSUBARUを担当できたことで、大変でしたがやりがいもあり、それなりに充実していました。

ところが、配属後半年くらいすると、同期や先輩から、「お前のいる部署には行きたくない」ということを聞くようになりました。
当時、私の部署は会社でも売り上げはトップ。でも周りからは責任の重い激務と見えていたようでした。
正直、ショックでした。

確かに、東京支社(本社は大阪です)全体の飲み会や支社旅行でも、なんとなく距離を置かれているような雰囲気を感じたのを覚えています。
まるで別会社のようでした。

そんな雰囲気でしたので、私の部署の結束は非常に固かったです。
他のどの部署にも負けない結束力でした。

それは、他部署から孤立していたからですし、でも、自分の仕事に誇りをもていましたから。
ウチに来たくないなんていってる奴らが、飲み屋でグダグダ文句言うんじゃねぇ、なんて息巻いてましたね。笑
やっかみ半分の話も多かったので、「だったら、代わってやるよ!やってみろよ!」なんて心の中で叫んでました。

まあ、入りたてのペーペーの営業部員が、いきなり自動車メーカー相手に5億だ6億だっていう売上を任されましたから、そりゃ責任重大ですし、その分憧れ的な見方をされていたのでしょう。

なんか、件の小田原市役所の生活保護担当者の人たちとダブる感じがしました。

その部署は特に注目される部署ではないかもしれませんが、取り巻く組織的な環境は似たようなものだったのでは、と思うのです。

そこに、行き過ぎではあるのだけれど、所属部員の気持ちを結束させる役割がジャンパーにあったのだということは、とても理解できることなのです。(書いてある内容は肯定できないですけれどね)

逆に、そんなジャンパーに頼る気持ちもわかりますが、なくても誇りをもって仕事をしていただければと思います。

他の部署の人にはわからない充実感があるはずだし、それを大事にしてほしいと思うのです。

一方で、本当にメディアっているのは怖いものだな、と思います。
ここに最近はSNSが絡んできますから、なおさらエスカレートしていきます。
表面上の報道を鵜呑みせず、その裏には何があるのか、少なくともメディアが伝えることは全てが正しいと思わないことが大事です。

メディアも、最近は一時期のブームの様に報道した事件を再度深掘りすることも多くなっていますね。
流す側、受ける側、何が真実なのか、その裏に何があるのか、意識して情報を扱ってほしいと思います。

あの部署って、大変だなぁ、あそこには行きたくないなぁ、というとき、もうちょっと覗いてみると、思わぬ発見があるかもしれませんよ。笑
というか、そこにこそ、やりがいがあるのかもしれません。

 

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