子育て

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一昨日、昨日とちょっと新たな気持ちで息子と向き合った後に、とても有意義な番組をNHKでやっていました。

なぜ、母親が子育てに悩むのか、それを科学的な見地から解明する番組でした。

まず、出産後の母親の7割が感じるという孤独感。
何故孤独感を感じるのか。それは人間の進化の過程で子供を次々生めるようになると同時に、「共同保育」をするようDNAに刻み込まれているそうなのです。
自分の子供を他の女性に預けて、自分の仕事をする、という仕組みが人間の子育てには初めから備わっているんですね。
なので、まず、「他の人を頼ってもいい」ということなんです。

この進化の仕組みが培われたのは、人が他の類人猿から分かれた700万年前からだそうです。
なのに、日本で核家族化が進んだのはたった100年足らず。しかも急速に進んだのは戦後50年程度です。今や核家族の割合は8割だそうです。
これに人の進化がすぐに対応できるわけがありません。
昔は、家におばあちゃんもいて何かと孫の面倒もみましたし、近所のお母さん達も自分の子供も他の家の子供もひっくるめて面倒見るような感じでした。
これが、まさにDNAに刻み込まれた「共同保育」の形態です。これが経済成長の時代になり崩壊しました。
一方で、日本人の生真面目な気質なのでしょうか、欧米では比較的一般的なベビーシッターのような代理保育のサービスも広まってはいません。
そこにきて、一番の理解者であり一番近い存在であるべき夫は毎日帰りが遅い。本来周りと協力して育児をするよう体は出来ているのに、環境がこれでは孤独を感じるのも至極当然な話です。

これは、男性も前提条件として考えるべきでしょう。なので、自分の妻が育児をする際には、本能的に他の人の助けが必要だということです。
育児休暇の話もありますが、これは社会情勢的な話で論点が拡散するので置いておきますが….。

また、生まれたばかりの子供の夜鳴き。これにも悩まされるのは夫婦共々ですよね。
でもこれにも科学的な理由があって、赤ちゃんがまだお腹の中で胎児の時に起きているのは夜の方が多いからだそうです。
これは、お母さんが寝ている間に自分は目を覚まして活発に活動することで、母体に出来るだけ負担をかけずに成長するためなのだそうです。
しかし、生まれたばかりの赤ちゃんはまだお腹の中での習慣を引きずっているので、夜起きて泣くんです。仕方の無いことなのです。
が、これは赤ちゃんの脳がゆっくり成長してゆく過程なので、必ず終わります。

それと、2~3歳頃にくる「イヤイヤ期」。幼い子供が自分の欲求を我慢できず、イヤイヤを繰り返す。これに困ってしまっているお母さんも多いです。
人間の赤ちゃんは、人間が二足歩行をした代償に産道が狭くなり、したがって産道を通過できる頭の大きさが制限されてしまいました。
なので、赤ちゃんの脳は云わば未発達の状態で生まれてきて、生まれた後にゆっくり成長するようになったのです。
未発達の脳は、最初は欲求を抑えることが苦手です。でもだんだんと我慢することができる脳に成長してゆきます。

また、子育て中のお母さんが自分の夫にイライラすることも非常に多いそうです。
これも、ホルモンによる科学的な現象だそうです。
「愛情ホルモン」として有名なオキシトシンというホルモンが、授乳後などに大量に分泌されるのですが、このホルモン、最近の研究で攻撃性を強める作用もあることが分かったそうです。
これも「子供を外敵から守る」という役割を担っていて、子供との快適で安全な環境を脅かすものに対しては攻撃をするように仕向けるものだそうです。
夫の不慣れな子供への扱いを見ると、もうイライラして仕方ない、というのもこのホルモンの作用です。

なので、育児で感じる孤独感も、母親失格かもという気持ちも、夫に対するイライラもお母さんのせいではないんですね。
全て、人間が子供を育てるために備わった能力の副作用みたいなものなんです。

逆に、それだけ子育てに向き合っていくだけの能力を持っているのがお母さんなんです。すごいです。

男性はどうすればよいのか。
まずは、妻でありお母さんの話を真正面から聞いてあげることです。ふんふんとかいい加減な相槌は厳禁です。
そのとき、解決法を導こうとしないことも重要。これが男の脳の悪いところで、どうしてもぶつかった事象に対して解決法を求めてしまいますが、それはこの場面では間違いです。
まずは、相手の心情を共有すること。共感といっていいかもしれません。悩んで辛い気持ちを少しでもいいのでまずは寄り添うこと。その努力をすること。
それだけで、奥さんは安らかな気持ちになれます。
難しいし、ついつい、「それはね、こうしたらいいんだよ。」とか言ってしまうのですが、そこは理論ではなく感情なんです。相手の感情の波長に寄り添う気持ちをもてば良いと思います。

私も離婚していますが、これをもっと早くに見れれば良かったのかもしれないと思いつつ、苦しんでいるお母さん達が少しでも楽になればと思い書きました。

子供も宝ですが、一番近くにいるお母さんもまた宝なんです。

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