仕事をしながら何気なく付けていたTVに思わず釘付けになってしまいました。
「カンブリア宮殿」でやっていた「未来食堂」。
ガーンってなりました。笑
メディアにも何度も取り上げられているそうなので、聞いたことがある方も多いかと思います。
正に、「未来」のシステムを実践している定食屋さんです。
最大の特徴は「まかない券」。
お客が、50分お店の手伝いをすると、まかない券が1枚もらえます。
これは、定食が1食タダで食べられるというのもの。
まかない券は、自分も使ってよいのですが、店先のボードに貼って来店した人に自由に使ってもらうことも出来るというもの。
究極の優しさだと思います。
だって、見ず知らずの誰かに自分の時間、労働を差し出すのです。
ボードに貼られたまかない券を使った人は、その裏側にコメントを残すのがルール。
番組でもそのコメントを紹介していました。
「三日何も食べていなかったので、たくさん食べました。」
そんなコメントもありました。すごいなぁ….。
仏教の説法で天国と地獄の差の話がありますよね。
地獄も天国もみんなで食事をするとき、とっても長い箸しかない。
地獄では、長い箸で一生懸命食べようとするのですが、なかなか上手く食べられず、みんなイライラ。
しまいには喧嘩になってしまい、食事どころではなくなってしまいます。
ところが、天国ではみんな嬉しそうに長い箸を使って食事をしています。
それは、長い箸を使って、机の向こう側の人にお互いが食べ物の食べさせてあげていたからなのです。
そんな話を思い出しました。
凄いのが、この未来食堂、Web上で毎月の収支を公開しているのですが、ちゃんと黒字経営なんです。
その秘訣は、その日のメニューは1つだけということ。
だから、オーダーを取る時間が必要ない。ランチタイムはなんと7回転していました。これは普通の飲食店からしたら驚異的です。
その上、食材の無駄も極力省ける=原価を抑えられる。
まかないシステムを導入することで、余計な人件費も抑えることができるし。
すごく効率的でありながら、本当の思いやりに溢れたシステムです。
また、店主が言っていましたが、お客に特に積極的に話かけることはないそうです。
それは、常連として来ていた客が、少し足が遠のいてしまっても気を使わずまた来店できるようにするためだと言うのです。
はつらつとしていても、疲れていても、気を使わず戻ってこれる場所を作りたかった。そう語っていました。
これもまた言葉の必要ない優しさです。
何も言わず、そばにいてあげる。困っている人に差し出すのではなく、置いて待つ。
本当の優しさってそういうものだと思います。
これをスピ系の人は、すぐ「愛」と言う言葉を使いがちですが、なんかこそばゆいので私は使いません。
使ったら薄っぺらくなってしまう気もしますし….。
こんなシステムのお店が増えればいいな、と本当に思います。
飲食店すべてがこんな風になる必要もないのですが、こういう場所がどこに行っても一ヵ所はある、そんな風になれば、幸せがもっともっと多くなると思うのです。
アセンションが進むというのは、こういう優しさが増えていって全てを包むことだとも思うのです。
一日の終わりに、じわじわ感動できました。
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