2015年12月の記事です。
TV番組も年末進行ですね。いつもと違う番組も多くてついつい観てしまいます。
そんななか、昨日の夜、海外の日本食が大変なことになっており、それを正しに行くという内容の番組がありました。
メキシコの寿司屋やイギリスのラーメン店の話でしたが、それはもう酷いものでした。
それぞれ、その道のプロ中のプロが見習いとして潜入して、その店の状況をまず見るのですが、料理と食材への冒涜というか、寿司屋に至っては食中毒の心配まである始末だし、ラーメン屋は作るラーメンが酷いのもさることながら、出前で冷めて麺も伸びきったラーメンを配達する状況。
もう見ていて、気分が悪くなるほどでした。
今日は今日で、中国人観光客のマナーの問題を特集していました。
これもまあ、酷いもので、代金を払う前に一口食べたものを、いらないと返そうとするし、奈良東大寺の鹿には紙を食べさせておきながら、注意されると勝手に鹿が食べたのだと開き直るし、京都では踏み切りに入り込んで写真を撮ったり、観光地でドローンを飛ばしたり…と言い出したらきりがないです。
これも見ていて非常に嫌な気分になりました。
が、中国人観光客マナーの特集の最後に、京都の天龍寺の住職さんが言っていました。
「観光とは、光を観るということ。すなわち観光とは自分の心を見つめ直して磨くこと。」
「おもてなしとは、間違っていることを頭ごなしに注意せず、自分で直して見せること。そうすることで相手を傷つけず、それでいてグサっと心に刺さる。」
と語っていました。
また、昨日の番組でも、後半に寿司、ラーメンともにプロの仕事を彼らの前で披露するのですが、そのときに2人ともまず、開口一番「騙してしまってごめなさい」と謝っていました。
その後、それぞれのプロから教えを受けるのですが、その2つの店のスタッフたちもオーナーも自分の出している料理に対して真摯な気持ちになったようです。目が変わっていました。
天龍寺の住職さんの話も、このプロの2人が謝ったことも、同じことなんだなぁと思います。
間違っていることを叱るように注意することは簡単ですが、そこにはお互いマイナスのエネルギーしか持ちません。
ところが、注意するほうもまず相手を尊重した上で自分で観せるようすれば、受ける側も自分で気がついて腑に落ちて、納得するのだと思います。
とは言っても、なかなか難しいです。私もついつい子供に対して声を荒げてしまうこともあります。
でも、立て続けに同じような気分になる番組を観させられたことで、改めて本意を相手に伝える、わかってもらうにはこちら側の意識も変えなかえればならない、相手に寄り添う気持ちがないと伝わらないのだと感じました。
中国人観光客のマナーの問題も、観光地では中国語での注意書きやパンフレットを増やしていたり、中国側も重大なマナー違反者をブラックリストとして実名公開したり、富裕層ではだいぶマナーが良くなってきているようですし、また若い世代はより相手国の文化を深く知りたいという人が増えているとのことですので、案外早い時期にお互い笑って観光できるようになるかもしれません。
その一方で、ISのように主義主張を武力で押し切ろうとする勢力があるのも事実です。
ただし、これは自滅の形で繁栄はできないのではないかと感じています。
自分のしたことは、回りまわって自分に返ってきますので。
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