アメリカ大統領選挙の大風の目、トランプ氏ですが….。
日本との関係もいろいろと過激な発言をしております。
彼が大統領になった暁には、日米保安条約についても見直しをすると明言しています。
在日米軍についても、そのコストについては日本がもっと大幅に負担すべきであり、それが出来ないということであれば撤退する。
それに際しては、日本が核兵器保有国になることも容認するとまで言いました。
言葉だけを取るととんでもないように聞こえますが、ある意味では日本自身が自国の防衛について考え直さなければならないという警告でもあると思えます。
現状では日米保安条約にも基づいて、日本が攻撃を受けた場合にはアメリカ軍が日本が守ることになっています。
が、逆に駐留しているアメリカ軍が攻撃を受けても、それに自衛隊が応戦する義務がありません。
条約としては非常に不公平といえるものです。
こういった状況が生まれる背景には、日本が敗戦国であることがあります。
太平洋戦争を起こした要因でもある日本の軍国主義が、今後再度生まれないように「軍」を持たせず、その代わりに有事の際には守護するという大前提によっての条約だったわけです。
しかしながら、戦後70年を過ぎ、日本国民の間に軍国主義の気風はありませんし、たとえそういった声が上がってもそれを抑制するシビラリゼイションが育っています。何せ、自身から戦争を起こす得がないことから、国全体として動くことは無いのが現状です。
しかし、この先そういった軍国主義的風紀が体制を占めるのではないかという意見もあるかとおもいますが、現在は大正~昭和初期とは違い一般市民が得られる情報は桁違いですし、それを吟味する目も自ずと育っています。
その上で、自国を守ることについて現在の目で判断することが必要になっている時期になっていると思うのです。
核兵器など持たずに自国防衛をする方策はすでにありますし、それと向き合う必要があるかと思います。
アメリカもすでに「世界の警察」を全うすることに限界が来ています。
恐らく、トランプ氏が最終的に大統領になることはないと思いますが、彼の発言(暴言?)全てが間違っているわけではないことを認識することは、日本のみならず世界中で必要なことなのかもしれません。
しかしながら、一方でも宗教・人種を基にした差別発言もあり、その点では許させるはずもないのですが、その過激な発言が気づくべきことの反作用として、全体の中庸を成しているともいえます。(基本的には発言の自由を尊重してです)
彼の思想・主張を全て危険と捕らえるのでなく、その中に現状を自身を是正すべきものも含まれていることを冷静に見ることが必要だと思うのです。
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